img ネット販売事例集-長野県中小企業情報センター
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県内ネット販売事例

10. ネットがあればどんな田舎でも仕事ができます

http://www.woodgruppe.com/

木工房 グルッペ

担当者:大橋 博文
代表
 「自然の中で子育てをしたい、自分自身も原点にかえって生きる術を身につけたい」と考えて13年前東京での暮らしに見切りをつけて小川村に移り住んできました。
「木工房 グルッペ」を通して自然で生きる事の大切さや豊かさをネットで全国に伝えています。
木工房 グルッペ 〒381-3304 長野県上水内郡小川村成就1265
TEL&FAX:026-269-3862
e-mail:ohashi@woodgruppe.com
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1. 田舎暮らしに憧れて

 大橋さん一家が県内に住むことを決めた理由は、もともと田舎暮らしをするには北海道や長野県でと思い憧れていました。探していたところ、長野市内に木工訓練所があることを知り、 また、工房として最適な小川村で移住することを決めました。
 小川村の工房には、大橋さん家族が住んでいる家と手作りの作業場があり、庭には様々な種類の木材が所狭しと並べられていていました。その合間を一羽一羽名前の付いた 鶏(烏骨鶏)が小さな虫をついばんでいました。
 工房からは、昔話に出てくるような山と木々と田んぼと鮮やかな色の実を付けた大きな柿の木が見え、昔からつづく山里の風景を望むことができました。



▲工房周辺の景色
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2. 学習机の注文を子供を交えて制作体験

  「なんの仕事をしようか?」と考えていたとき、元々何かを作ることが好きだった大橋さんは、木に携わる仕事をしようと思い、木工訓練所で家具作りの知識と技を習得し木工房を始めました。
工房の特徴としては、訓練所で培った技術を活かして作った机や椅子テーブルは、基本的にお客様の注文を受けてから作る受注生産体制をとっています。
 先日もインターネットを通じて東京から「学習机を作ってもらいたい」という家族が長野市のショールームと小川村の工房に訪れ、子供も交えて机の材料となる木を選んでいきました。
来訪した家族は長野県の自然はもちろん、自分達の目で机を作る場所、木材を見ることが出来たことに大変感動して帰っていきました。
 おそらく訪れた子供は、モノが出来るまでの過程や材料、作る人を知ったことで大事に使っていこうと思うでしょう。もしかしたら、二代三代後まで使い続けることになるかもしれません。
 

▲片袖机&本箱
▲セパレートディスク

 

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3. 多くの人が工房に訪れてきます−ネットの売上げは7割−

 インターネットでの取引(交流とも呼べるかもしれません)は現在、売上の約7割を占めているそうです。といっても購入される人の中にはネットがきっかけで実際工房まで見に来られて購入を決めるお客様もおられるので、正確にはネットをきっかけとした直接販売とも言えるかもしれません。
 ホームページ上では、大橋さんが作った学習机を使っている子供達の写真と感想が掲載されています。どの子も非常に喜んでいて、親も満足した様子が掲載されています。


▲天日干しされた木材

 メールの対応は丁寧にしています。例えば、「机の引き出しを開けづらい」という質問にも具体的な対策や原因について細かく返信されており、安心して購入できるようになっています。
 ホームページの更新はショールーム兼用になっている長野市の自宅で奥様が主に行っていますが、息子さん達も協力してよりよいページになっています。
 「多くの顧客と付き合う必要もないし付き合うこともできない。営利だけを求めることにはこだわっていない。必要な分を稼ぐことができればいい」と話される大橋さんは、木の大切さ、資源の大切さ、家族のありがたさを信州の田舎で実践しています。
 

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4. 田舎暮らしを楽しむ

 今、盛んに「スローフード※」と言われていますが、大橋さん家族は日本の田舎ではごく当たり前の生活として残っている「スローフード」の生活を楽しんでいます。
 息子さん達もそれぞれ地元の中学・高校に入学し、ショールームも兼ねて自宅を長野市内に移し、地元にしっかりと根を下ろしています。いつも小川村の工房で大橋さんの仕事を見ていた子供達も、両親の仕事に憧れを持ち、木工や設計の勉強をしています。
 


▲にわとりを飼っています
 

5. これが田舎で生きる道

 ホームページでモノを販売する際、売り上げを伸ばしたいという気持ちはありますが、大橋さんは多くの人とではなく限られた人と密接に交流して、良いモノを提供していくことが大切だと考えています。
 それぞれのお客様に合ったモノを良い素材を使って、作っていく姿勢が東京や大阪などから人を引きつけているのです。
 

※スローフードとは、「食事くらいゆっくりとろう」という、多忙な現代人の食生活を見直す動きです。文字通りファーストフードに対抗した、地場の多様な食文化を守り育てる活動です。1980 年代半ば、イタリアでのハンバーガーチェーン1号店の出店に際し、同国内でファーストフード産業による食の画一化を危ぐする声が高まったことが発端です。スローフードの「スロー」とは、時間をかけて食事をすることを意味するだけではなく、漠然と口に運んでいる食べ物を見つめ直すことの提案であり、地場の食材を守るほか、質の高い素材を提供する生産者の保護や、消費者への情報発信などを目指すものです。いわば、地場の素材や伝統的な料理について考え、食事を通じて人間的な生活を大切にしようとする考え方の上に成り立っているものです。
 
 
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財団法人 長野県中小企業振興公社
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