img ネット販売事例集-長野県中小企業情報センター
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県内ネット販売事例

15. 昔ながらの製法とインターネットが融合

http://www.urushido.co.jp/

漆戸醸造 株式会社

担当者:漆戸 正彦
代表取締役
 伊那は昔から信州の米倉として伊那節などでその名を知られています。
 漆戸醸造株式会社は、肥沃の地で獲れた酒造好適米をふんだんに使い、アルプスの湧水と寒冷清澄な信州の冬に熟練の杜氏の技でじっくりと醸した美酒「井の頭」を醸造しています。
漆戸醸造 株式会社 〒396-0021 長野県伊那市大字伊那4875-1
TEL:0265-78-2223 FAX:0265-78-3073
e-mail:inokashira@urushido.co.jp
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1. 香る麹の香りと立ち並ぶ大小の酒樽

 西に中央アルプス、東に南アルプス、その中央を天竜川が流れる酒造りに好条件の伊那に当社は位置し、大正4年創業の比較的新しい醸造会社です。三代目社長兼杜氏の正彦さんと弟貴彦さんの二人で、「旨みがあって飲みやすい酒」を念頭において日々酒造りに励んでいます。
酒蔵に入ると、歴史の重みを感じる土壁づくりです。入るなり麹と日本酒の香りがしてきました。ひんやりとしてピンとなにか張りつめるような静けさも感じます。

 大小の酒樽では大吟醸をはじめ手作りにこだわった日本酒が、今か今かと出荷を待ちわびていました。ただ整然と並ぶ樽が木製ではない事に気づいたので、お聞きしてみると「木の香りがお酒に付いてしまうので、すべて金属製の樽にしています」とのことでした。
 日本酒にとって非常に大事な麹づくりをおこなう室(むろ)は総天然木を使った室で漆戸さんが非常にこだわった場所だということでした。

▲新しい室(むろ)
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2. 酒造りの臨場感と味わったことのない味

 二階に上がると、いよいよ待ちかねていたお酒とのご対面です。樽の中で活発に働く酵母のポコポコという音を聞きながら、底に青く太い線が二本入った利き酒専用のぐい飲みに、にごり酒を汲んでいただいたときは素直に感動し、飲んでまた感動しました。
 にごり酒の向かいの樽には、絞ったばかりの黄金色に透き通ったお酒が上から落ちてきていました。にごり酒ともお店に並ぶどんな酒とも違う豊潤な香りと味に「毎日このお酒が飲めたら幸せだ」と思わずにはいられませんでした。
 こんな美味しいお酒に毎日接している漆戸さんに思わず「漆戸さんはお酒が好きですか?」と聞くと笑って「大好きです」と答えてくれました。
 何十年も使い続ける瓶詰め機械、殺菌処理の機械から立ち上る湯気、ラベルを貼るためのハケや糊。手作りで飲みやすく旨みがある酒を提供するという信念が「井の頭」というお酒に出ているような感じがしました。

▲酒樽上部から
 
▲絞りたての日本酒
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3. 昔ながらの製法とインターネットが融合する場

 伝統のある日本酒づくりを全国の人にも知ってもらいたいとの思いから「インターネットのホームページを立ち上げよう」と言い出したのは弟貴彦さんの奥様の由里さんでした。
 当初売上げアップよりも、全国の消費者や酒好きに「井の頭」をアピールする手段として位置づけて始めました。しかし、ユニークな企画や商品を発売するなど、常にページが楽しめる内容にしていたところ、お客様からのアクセスや注文が増えてきたそうです。
 そこで、より売上アップが図れるページをリニューアルをしています。また、お客様からの提案でスポット的なアイデア商品も出してみたところ瞬く間に売り切れてしまったというケースも出てきたそうです。
 お客様の中にはホームページをみて、酒蔵まで実際に来て、醸造を目の当たり体験し、そこで、日本酒を飲んで感動し、利き酒師の免許を取った人もいるそうです。

 ネット上に、売上高ランキングなども定期的に掲載し、ネットに訪れたお客様が何を買えば良いのかを分かりやすくしています。
 また、日本酒は女性には比較的縁遠い気がしますが、ページ作りを女性陣が積極的に情報更新していることから、女性にも抵抗なく入っていけるページになっています。
 「これからますますネットでの販促活動が増えそうです」と楽しく話されました。
 

▲社長手作りの「杉玉」
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4. 名前の由来は「東京井の頭公園の名水」

▲名水から名づけられた「井の頭」

 日本酒の本場、新潟県で杜氏として修行してきた3代目の漆戸さんは「"井の頭"が持つ味を残しつつもっとまろやかで飲みやすい日本酒をつくっていきたい」と考えています。
 そして、麹室などの全面的な改装などにも取り組んできました。結果として2001年には、酒造年度全国新酒鑑評会「金賞」も受賞されました。
 これからも若い発想と伝統の技を活かして日本酒「井の頭」の名前の由来になった東京井の頭公園の名水のように、多くの人に愛してもらえるお酒にしていくことに邁進しています。
 その信条は「多くを作るより美味を作れ」に尽きると話されました。

 
 
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