img ネット販売事例集-長野県中小企業情報センター
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県内ネット販売事例

2. 信州から爽やかなバラの贈り物

http://www.mrose.co.jp/

柳沢バラ園

担当者:柳澤 富美子
 
 バラの栽培にとって最適な雨の少ない環境で、だれにも負けない情熱を注いで育てています。
 柳澤バラ園は、20数年前からバラを専門に生産しております。1600坪近い敷地では温室栽培を行っており、年間約30万〜40万本のバラを切花で周年出荷しています。その鮮度と品質、そして美しさに自信を持っています。
柳澤バラ園 (有)M・R・C 〒389-0605 長野県埴科郡坂城町上平225-4
TEL:0268-82-1385 FAX:0268-82-7344
e-mail:info@mrose.co.jp
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1. バラの生育に最適な坂城町で新種改良にチャレンジ

 年間を通して降水量が少なく温暖な気候の坂城町は、バラの栽培にとって最適な自然環境にあります。20数年前より当園では1,600坪の敷地内で温室栽培を行っています。柳沢俊男、富美子夫妻のほか、最盛期には10数人のパートさんたちがバラの切り花として出荷しており、常時出荷している品種は、約4割がスタンダード品種ですが、温室の中では70〜80品種の新品種の試作も行っています。
 当園では、オールドローズ系の交配品種を切花で出荷したところ、おしゃれな花屋さんを中心に大人気を博しました。そのころから、いろいろな新種改良にチャレンジ、さまざまな新しいバラをうみだしてきました(育種家)。それらは農水省に申請して、はじめて正式に登録されるのですが、まだ名前もない試作中のバラもたくさんあります。
 



▲温室の内部
 

2. 多様化する新種のバラへのニーズ

  最近の新種の傾向は、しゃくやく咲きのイングリッシュローズ系が好まれ、色も茶バラが好まれるようです。新種のバラは、市場に出ても一部の花屋さんにはありますが、一般の花屋さんにすぐ出回ることは少ないです。
 当園のバラは、ハイブリッドティー(H.T)、フロリパンダ(F.T)、スプレー(SP)、クライミング(C.R)にわかれます。ハイブリッド(H.T)は、バラの代表的な系統で、四季咲き性の大輪種で、花色も多彩です。フロリバンダ(F.T)は、四季咲き性の中輪種です。スプレー(SP)は、四季咲き性の小輪種でスプレーを吹いた時のように咲きます。クライミング(C.R)は、伸びたツルにたくさんの花を咲かせます。このような多様化する消費者のニーズに対応して、夫婦で新種のバラの品種改良に追われる毎日です。
 

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3. 思い立ったが吉日! すぐに行動を起こす

 柳沢富美子さんはバラ園の会計管理や販売管理をパソコンで処理していました。そこまでは普通のバラ栽培農家に嫁いだ奥様でした。しかし、何でも自分でやらなければならない自然環境の中で、パソコンの各種設定作業や、インターネット接続もやがて自分一人でで出来るようになりました。そこからは一気に「柳沢バラ園ホームページ」の立ち上げまでこぎつけたのです。
そして2002年12月に当情報センターが開催した「楽天市場」のネットショップ・セミナーに参加したところ、その場で「楽天市場」にも参入することを決定しました。セミナーへの参加から1か月後には東京の「楽天大学」に通い始めるほどの行動の素早さでした。こうと思ったら「すぐにやる!」という姿勢です。
その後も当情報センターが主催する「ネット販売研究塾」にも毎月参加し、ネット販売に関するスキルアップを図っています。柳沢さんは元来前向きで積極的な性格なのでしょうが、インターネットに出会ったことで、その積極性にさらに磨きがかかったようです。
 

4. 人生の節目にインターネットでバラを

 贈り物に良く使われるバラの一般的な花言葉は「愛、恋、美、幸福、乙女、秘密、無邪気、清新 」等ですが、特に赤いバラは「情熱、愛情・あなたを愛します」という意味があるため、人生の大事な場面、例えば男性が女性にプロポーズする時や、結婚記念日などに良く贈り物に選ばれる花のひとつです。
 当園ではインターネットで花に添付する「送り先へのメッセージ」も受け付けているため、そういう人生の大事な節目に遭遇することも度々とか。全てのプロポーズが受け入れられると良いのですが、なかにはそのまま送り返されることもあるそうです。
 

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5. 母の日にバラを贈る習慣が定着

 それ以外に最近目立つのは「母の日」にバラのリースを贈る習慣が定着してきたそうです。販売期間は1週間ほどですが、3,000円から1万円までのリースが500セットほど出ました。あまりにもオーソドックスなカーネーションに代わり、バラのリースが市民権を得たということでしょう。クリスマスにもバラのリースを飾るのは、もはや当たり前になってきました。
 これらの取り組みはホームページを立ち上げてから始めたサービスではありません。手紙、電話、FAXでの通信販売を手がけていた頃から積極的に行ってきました。その時から大手運輸会社を使い、生花・切り花の鮮度を保ちながら送る「物流ノウハウ」も既に完成していました。それだからこそ、ネット販売にも即座に対応出来たといえます。ホームページを立ち上げれば、すぐに売れて、新鮮なバラをお客様に届けられるものではありません。
 地道なバラ栽培と、日頃の営業活動や通信販売の実績があったからこそ、「楽天市場」などのバーチャルモールにもそのまま通用するノウハウが確立され、売り上げが伸びてきたのです。

▼ラウンドブーケ(ミックス)
▼赤バラのリース
▼バラいっぱいのリース
▲柳沢バラ園のホームページで紹介されている「バラのリース」たち

 

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6. インターネットで拡がる新規取引

 本来一般消費者向けに立ち上げたホームページですが、最近では違った訪問者が増えています。それは、品種改良を続けている当バラ園をネットで検索し、商談にくる首都圏の大手種苗メーカー幹部です。あらかじめ当ホームページから新種のバラに関する情報を集めたバイヤー達が、種苗メーカーの幹部を伴って新幹線で訪れます。「どこにもない特殊なバラを自分のところで扱わせてほしい」という趣旨です。

▲試作中のバラ。名前はまだ無い。
きれいなオレンジ色をしている

 バラ生花・切り花の出荷に追われる最盛期の夏は個別対応をしていられませんが、秋〜冬であればじっくりと先方の要望を聞き、こちらで改良中の新種について、今後の方向性を丁寧に説明して商談を進めることもできます。
  これらの長期的な取り組みによる新規取引の拡大はもちろん、既存小売りの花屋さんからも珍しいバラに対する引き合いが増えています。
 インターネットへの積極的な取り組みが、新規取引分野を開拓し、今後売上げを増やす要素になっています。
 

7. 「休みが欲しい」などとは言っていられない

 その反面「休みが欲しい」などと考えていては仕事にならないことは覚悟しているそうです。1年365日、24時間、年中無休のつもりで頑張りたいとのことです。他の「楽天市場」のカリスマ店長達がそれを当たり前のこととして、平気でこなしているのを目の当たり見て、大きな刺激を受けたのだそうです。ますます意気上がる、元気いっぱいの柳澤さんでした。

 
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