img ネット販売事例集-長野県中小企業情報センター
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県内ネット販売事例

3. 「山の肉」をおいしく楽しく食べてほしいんだに~

http://www.jingisu.com/

肉の鈴木屋

担当者:鈴木 理
現在2代目、通称「若旦那」
 遠山谷の野山をかけまわり、森のドングリを食べて育った動物の肉は、個性とエキスの固まりで、まさに「自然の恵み」です。猪、鹿といった動物の肉は、クセがあって食べにくいイメージがありますが、肉の鈴木屋では、それをおいしく癖になってしまう肉として販売しています。
有限会社 肉の鈴木屋 〒399-1311 長野県下伊那郡南信濃村和田1348
TEL:0260-34-2222 FAX:0260-34-5544 フリーダイヤル:0120-34-5566
e-mail:info@jingisu.com
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1. 神々が住む遠山谷をみんなに知って欲しい

 当店は、長野県の東南端、静岡県境にある人口2,200人の南信濃村にあります。南信濃村は、近年まで豪族の遠山氏による統治が行われたため、南信濃村とその周辺地区は遠山谷と呼ばれ、現在でも独特の風習や方言を残しています。特に、映画「千と千尋の神隠し」のモチーフともなった「霜月祭り」は、国の指定重要無形文化財に指定され、毎年12月には全国からの多くの観光客が訪れます。
 

▲遠山谷の風景
 

2. 遠山谷の自然と「山の肉」を届けたい

 昔から遠山谷では、動物性蛋白質の不足から、森の猪、鹿といった「山の肉※」を食べる習慣があります。当店は、この食文化を継承すべく50年に渡り「山の肉」の加工・販売を行っています。毎年、地元の26組の契約猟師が、猟期である11月15日から2月15日の間に猪や鹿を捕獲します。年間200頭の猪や鹿を解体、スライスし精肉として出荷しています。
 主な商品は、遠山ジンギスと「山の肉」で、遠山ジンギスとは、羊の肉を独自のタレで味付けを行ったもので当店の主力商品です。この他に、鶏肉の「とりじん」、豚肉の「ぶたじん」があり、地元のスーパーや旅館、温泉施設に出荷しています。

※「山の肉」とは、森などに生息する野生動物の肉のことをいいます。山の肉には、猪や鹿の他に、熊や兎(うさぎ)、雉(きじ)などがあります。
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 「山の肉」は、近年、商品の珍しさが受けはじめ、県内、首都圏、関西を中心に個人のお客様や「山の肉」を料理する飲食店への出荷が増えています。特に個人の場合、特別な行事やお客様を迎えるときに「山の肉」を振る舞うと喜ばれるため、繰り返し買い求める人が増えています。
 このように「山の肉」に対する関心が高まったため、2000年にホームページを開設し、同時にネット販売をはじめました。すると、思わぬ遠方から注文が入り始め、現在では、全国に拡っています。
 毎年およそ1,000人づつというペースで、お客様が増えている状況です。この自然の奥深いお店に注文がくるとは、ネット販売の威力を痛感しているそうです。
 



▲遠山谷の森で獲れた猪
「捕まってしまっただに~」
▼ホームページで紹介されている商品の一部
▲遠山ジンギス
▲とりじん(味付チキン)
▲ぶたじん(味付豚肉)

 

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3. ネット手書きチラシで出ています

 ホームページを掲載したことにより、当店が扱う「山の肉」は、社会的な関心を呼び、マスコミ取材や大学などの調査依頼も後を絶ちません。2002年には週刊誌の特集記事に掲載され、読者から大きな反響を受けました。
 鈴木さんは、「遠山谷まで来て頂けない遠くのお客様に対して、『山の肉』を買ってもらうためにホームページをつくりました。そのおかげで、お客様の数も増えてうれしい限りです。それに、掲示板やメールを通じてお客様と話ができるのが仕事のやりがいになりました。」とネット販売の効果を確認しています。

▲好評の「若旦那からの便り」

 ところで、当店のホームページで目をひくものに、「若旦那からのお便り」というコーナーがあります。ここでは、遠山谷の自然や、地域の行事などを、紙に手書きで書いたチラシをスキャナで取り込み、その画像をホームページに貼り付けて紹介しています。
 ホームページ上では、どうしても文章の個性が出にくい面がありますが、手書きの文章を取り入れることにより、人柄が想像できる、親しみやすい内容になっています。
 また、当情報センターが開催する「ネット販売研究塾」などに積極的に参加し、ネット販売の上手なやり方やホームページの効果的な作り方について勉強を重ねています。

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4. 田舎暮らしを楽しむ

 現在、販売先は、個人が80%、旅館、民宿、居酒屋などの業者が20%となっています。また、個人のうち60%は、車や電車で実際に店まで買いに来るファンです。直接的な営業活動をあまり行っておらず、その多くは、口コミによるものです。
 現在、ネット販売と同時に、都会の人に評価される商品づくりを行いつつ、「山の肉」や遠山谷の自然や文化について、広く知ってもらうために東京の展示会などのイベントに出展しています。
 鈴木さんは、「『山の肉』をおいしいといってくださるお客様に、『山の肉』のことをもっとよく知って頂けるようにホームページをつくっています。店頭販売の短い時間では説明できない、猟のこと、遠山谷の森林・自然のことを多くの人に知って欲しい。遠山谷の特産品である『山の肉』を通じて、この小さな村を想像し、やがてはどんな村なのか興味をもって訪れてくれる人が増えてくれればいいですね」と語ってくれました。
 

▲猪なべ
 
▲鹿の刺身
 
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