img ネット販売事例集-長野県中小企業情報センター
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県内ネット販売事例

6. ネットを通じて「スローフード」してみませんか?

http://www.le-copain.net/home.html

乗鞍高原パン工房 ル・コパン

担当者:林原 隆二
代表取締役
 澄み渡る空、あふれる緑、山ふところから湧き出る清流、乗鞍岳の麓で、 ル・コパン(フランス語で仲間)のスタッフが、心をこめて天然酵母のパンを焼いています。
乗鞍高原パン工房ル・コパン 〒390-1507長野県南安曇郡安曇村宮の原
TEL:0263-93-3215 FAX:0263-93-2489
e-mail:info@le-copain.net
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1. 「乗鞍」に魅せられて−天然酵母のパン作り−

 1983年林原さんは、「ロケーションがいい、自然がいい」という理由だけで、生まれた場所とは全く関係のない乗鞍で一から家を建てました。
 そして「乗鞍で何をやろうか」と考えたとき、世界中の山々を歩き、海外に住む経験を持つ林原さんは「すべて自然のものを使ってパンを作ってみよう」と思ったそうです。
 そこで、1990年、薪を使った自作の石窯と周辺の山から採ってきた山ぶどうの天然酵母を使って、ほんのり酸っぱさが残る噛みごたえのある天然酵母パンを作りました。


▲自然の中にたたずむル・コパンの看板

 パンを捏ねる時には小麦粉100に対して60の水を使います。パン作りにとって、水は他の素材と同じように美味しいパンにするための大切な要素ですが、やや硬水に分類される乗鞍の水は、パン作りにとても適しています。
 パンを焼く石窯は試行錯誤した上完成した一号窯につづき、より完成度を高めた二号窯を現在利用しています。石窯の上には他のスタッフが反対したのですが、林原さんがどうしても残したいと思い、残した松の木がのしかかってきています。いかにも自然に順応したつくりでした。

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2. 「乗鞍」の自然に共感したスタッフが全国から

 店舗責任者である佐藤さんは、神奈川県に住んでいましたが乗鞍の自然に魅せられ、そして林原さんの自然に対する考えに共感して、乗鞍に移り住んできた1人です。佐藤さんと同じく、お店のスタッフ全員が県外から集まった仲間です。やはり乗鞍の自然と林原さんの考え、生き方に共感して乗鞍へ移り住んできました。
 長野県に元々住んでいると、長野県の持つ自然の豊かさを当然のように受け止めてしまい、すばらしさを実感することが少なくなっているのではないでしょうか。当店のスタッフのように、純粋に自然を愛し、山を愛す気持ちを学ぶ必要があるのかも知れません。
 


▲窯からパンを出すスタッフ

3. 自然界にあるものだけでのパン作り

 林原さんが数年過ごしたドイツなどヨーロッパでは、ごく当たり前のように家々の奥さん達がパンを焼きます。その焼き方は、イースト菌などは使わず何十年、何百年繋いできた天然酵母と自家製の小麦を使ったパンです。
 当店の石窯で焼いたパンは、自家製の小麦とはいきませんが、開店当初に山ぶどうで作った天然酵母を繋いでパンを作っています。従って、普段私達が口にしているパンに比べ、独特の硬さと風味があり大変味わい深く何度食べても飽きの来ない美味しいパンです。



▲ル・コパンの焼きたてのパン

 また、材料から焼く石窯まですべて自然の恩恵から出来ていますので、アレルギーなどの心配もありません。パンの発酵や焼く時間も自然に任せており、時間などは一切計らないそうです。
 石窯は、パンを焼く2時間前に火入れをします。普通は窯の下から薪をくべて中を温めることを想像しますが、当店では、窯の中に直接薪を入れて燃やして温めます。そして、おき(薪などが燃えて炭火のようになったものです。)を出して中を水モップで清掃して、パンは窯の中へ直におきます。20分ほどで美味しいパンの出来上がりです。
 

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4. 韓国から「スローフード」をテーマに密着取材

 ホームページは、自然で作る天然酵母パンの良さを知ってもらうとともに、ぜひ乗鞍のお店まで来て欲しいという思いで立ち上げました。以前からパンの宅配をしていたので、店売りとは違うネット販売もさほど苦戦しないで始めることができたそうです。
 最近、韓国のテレビメディアが「スローフード※」をテーマに世界7カ国から選んだお店として、当店に3日間の密着取材に訪れました。ホームページを検索して、韓国から来たそうです。「ホームページの威力はすごい」と佐藤さんは言われました。
 またどちらかと言えばアナログな"スローフード"という意識と"インターネット"というIT活用のミスマッチさを感じた瞬間でもありました。
 

▲ル・コパンのオープンカフェの様子
▲乗鞍の自然に触れてください
 
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5. ネットを通して「乗鞍」へ、そしてお店に来て欲しい

 もちろんネットでパンが売れることはうれしいことですが、「一番は乗鞍高原のお店に来て、石窯の中でパンが焼ける音や香り、野鳥の鳴き声や川のせせらぎの音などの自然を実感して欲しい。また、インターネットや本では感じることが出来ないオープンエアの良さをぜひ、訪れて体感して欲しい」と林原さんとスタッフの皆さんは考えています。
 県内には未だ豊富な自然が残されていますが、林原さん達のように「元々動物達のテリトリーで暮らすのだから、何をするにも自然なもので!」という意識を多くの人に知ってもらうために、今日もオープンエアで林原さん達はパンを焼いています
 

※スローフードとは「食事くらいゆっくりとろう」という、多忙な現代人の食生活を見直す動きです。文字通りファーストフードに対抗した、地場の多様な食文化を守り育てる活動です。1980 年代半ば、イタリアでのハンバーガーチェーン1号店の出店に際し、同国内でファーストフード産業による食の画一化を危ぐする声が高まったことが発端です。スローフードの「スロー」とは、時間をかけて食事をすることを意味するだけではなく、漠然と口に運んでいる食べ物を見つめ直すことの提案であり、地場の食材を守るほか、質の高い素材を提供する生産者の保護や、消費者への情報発信などを目指すものです。いわば、地場の素材や伝統的な料理について考え、食事を通じて人間的な生活を大切にしようとする考え方の上に成り立っているものです。
 
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