img ネット販売事例集-長野県中小企業情報センター
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県内ネット販売事例

9. 日本のどこかに漆器を探している人がいる

http://www.urusi.com/

有限会社 よし彦

担当者:加藤 真和
(1860年創業、現在6代目)
 日本古来にある日用品の中でも、漆器は、その素晴らしさを理解されていないという強い思いがありました。ネット販売を通じて、日々増えてくるお客様からのご注文・ご質問にお答えしながら、漆器をより身近に感じていただく方法として、インターネットは最適な手段だと確信しています。
有限会社 よし彦 〒397-0001 長野県木曽郡木曽福島町5369
TEL:0264-22-2156 FAX:0264-22-4005 フリーダイヤル:0120-50-4415
e-mail:info@urusi.com
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1. 漆器色の街、木曽福島から漆器を届けます

 「漆器は伝統工芸ではなく、日常の食器として使ってもらいたいのです」というのは、よし彦6代目の加藤真和さんです。当店で扱う漆器の中心は、木曽ひのきを薄く切って曲げた小判形の弁当箱です。昔は、山仕事をする人が、弁当箱の中に一盛、ふたの側にも一盛して、それを一つにあわせて、山に持って使っていました。このように漆器は、庶民の生活道具であったわけです。
 しかし、現在、漆器は、伝統工芸の意味合いが強くなり、日常生活の中における漆器の利用は減っています。また、近年の漆器の生産は、海外製品の輸入によって減少しています。一方、漆器は欧米などの海外で注目が集まっており、英語で漆器のことを「japan ware」と呼ばれるまでになっています。
 

▲人気商品の弁当箱。木曽ひのきを曲げて漆をすり込んである。
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2. ネット販売で漆器をグローバルに展開

  このような漆器業をめぐる状況の中で、加藤さんは2000年4月、漆器の販売拡大を目的としてネット販売に取り組み始めました。始め出してわかったことは、漆器という伝統品であっても、ネットで問題なく売れるということです。
 特にネット販売では、女性の方が7割を占め、地域としては東京都、神奈川県など都市生活者からの注文が多く入っています。また、当初は売れにくいと思っていた高額な商品が飛ぶように売れることも驚いています。さらに、漆器の修理に対する要望が多く、この仕事も月に3件くらいコンスタントにきます。
 今後も、漆器は「日常の食器」というコンセプトでお客様が納得できる商品の説明を行いながら、漆器は決して高価なものではなく、長く使うほど味わいができる食器である点をPRしていきたいとしています。
 ところで店には、数多くの商品があります。商品アイテムの多さについては、ホームページにもみることができ、実に様々な漆器や木工品があり、ページを見ているだけで楽しくなります。このように多くの商品数があるために、お客様から商品のカタログが欲しいという声が増えました。
 しかし、カタログの場合、一品ものが多い漆器では、写真の入れ替えが大変で、カタログを製作するのは難しいと考えていました。そこで、ホームページにカタログの役割を持たせようとしたのが、ホームページを作るきっかけとなりました。
 また、ホームページの製作には家族も加わっています。例えば、漆器を紹介するのは奥さんが、子供用弁当箱を紹介する写真は二人の娘さんがモデルとして活躍しています。ちなみに、奥さんは、よし彦の開田高原店の店長をしています。
 

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3. きれいな写真でコミュニケーション

 当店のホームページの特徴は、商品の画像がきれいなことです。実は、自作で写真撮影のスタジオを作り、効果的な写真の撮り方の工夫を行っているためです。「カタログと違って、ホームページは、商品の詳しい説明やたくさんの写真を掲載できるため、お客様への説明もしやすいです。お客様も納得するまでじっくり写真で商品を選ぶことができ、わからない時はメールで気軽に問い合わせができるようになりました」と話されました。
 まさしく、ネット販売は、買い手と売り手の間のコミュニケーションを容易にし、商取引を深化させる手段として大きな可能性を秘めています。
 

▼きれいな写真をホームページに掲載し、商品の良さをお客様へ伝える
▲はし箱+木曽ひのき・はしセット
▲木曽ひのき日の丸弁当
▲夫婦椀溜朱塗り

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4. 日本のどこかに漆器を探している人がいる

 加藤さんは、定期的にホームページのアクセスログを解析しています。アクセスログとは、そのページが、「どのようなところ(パソコン)から」、「何日」、「何時」に、お客様が「どのページにアクセスしたのか」といった情報を記録するものです。さらに、アクセスログには検索サイトに入力した「検索文字」を記録するため、お客様がどのような商品に関心をもって情報を探しているのかを知る手がかりとなります。このアクセスログの情報をもとにページごとのアクセス数を把握し、ページの内容に反映させています。最近の解析によると、1日あたりのアクセス数は、1,000件程度でユーザ数ではおよそ300人から400人に上ると推定しています。
 また、2003年7月に「つげぐし小町」という商品を、テレビで紹介されたため、アクセスが短期間に驚くほど集中したそうです。
これは、テレビでを見たお客様が検索サイトのGoogleで「つげぐし」を検索し、そこからお客様が当店のホームページにやってきたことがアクセスログから明らかになったそうです。

 つまり、「お客様がテレビ・雑誌などで情報を見る→インターネットの検索サイトでキーワードを検索する→検索結果で上位に表示されたホームページに行く」という新しい行動が現実にでてきているということです。
 このようなお客様の行動を知ることができるのもアクセスログの解析を利用している結果であるといえます。アクセスログの解析を通じて、「日本のどこかに漆器を探している人がいる」ことを実感しています。
 

▲大人気商品「つげぐし小町」
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5. やってみなけりゃわからない

 現在、「urusi.com」と「Yahoo!ショッピング」に店をもち、「楽天市場」への出店も計画中です。また、オンラインショップマスターズクラブなどのネット販売の勉強会に参加するなど、ネット販売について日々研究しています。
「とりあえずやってみて、だめだったら他の方法を探せばいい」と話されました。ネット販売は、パソコンや通信回線の導入といった初期費用が安価なため、仮に上手くいかなくなっても撤退する際の損害は、最小限に抑えられます。とりあえずやってみることが、これからネット販売をはじめようとする方にとって大きな励みになるのではないでしょうか。
 ネット販売のメリットとして、「実店舗の場合、観光シーズンの影響を大きく受けます。そのため、売り上げが5月から8月をピークに、その後11月頃まで続きます。一方、12月から4月の間は暇になるのが普通です。しかし、ネット販売の場合は、季節に関係がなく、売り上げが一定になる点がありがたい」と話されました。
 

 
 
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